プログラムのひみつ|これからの学びとは?
学びの秋。
日本アウトドアネットワークの秋の総会が島根県出雲で行われたので行ってきました。
日本アウトドアネットワークは、僕らと同じような自然体験やアウトドアを使った教育、場づくりをしている民間のネットワーク団体です。
島根県やその周辺で活躍している仲間の事例発表や意見交換の場です。
その中でも特におもしろかったのが、
島根県津和野町で 森のようちえん の活動をされてる
うしのしっぽさんの情報提供。
「もりのようちえん」
基本的には、今ここで起こっているプロセスを信頼して「待つ保育」。
関わり方や活動自体は、アースレンジャーと近いものがあります。
ただし週5日の平日、一般的な保育園や幼稚園と同じように毎日通えます。
こういった形の「森のようちえん」は全国的に広がっており、ニーズの多様化や待機児童などの問題を背景に、認可制度などが進んでいる自治体もあり注目を集めています。
さらに、我が国際自然大学校は実は、森のようちえんネットワークの中心的な立場でもあるんですが…
あらためて、おもしろい。
今のアースレンジャーの形では土日の活動になるので、
働いているお父さんお母さんにとっては、土日くらいわが子と時間を共有したい。
むしろ平日にのびやかに自然の中で遊べる場があったらなぁー。
と言った声もあるのではないか…
と最近思っているので、平日森のようちえん、あるいは平日放課後のアースレンジャー、そのあたりのヒントにできたらなぁと考えています。
教育の魅力化に成功した島
せっかく島根まで行ったので、その足で隠岐島の海士町に行ってきました。
島唯一の高校で廃校寸前だった、島前高校の魅力化プロジェクトと、
その結果、高校への島留学が増え生徒数が回復しているだけでなく、IターンやUターンで移住する若者世代も増え、人口減少にも歯止めがかかっているという島です。
https://diamond.jp/articles/-/173025
詳しい説明は割愛しますが、公立の塾「学習センター」を設立することで他にはできない「新しい学び」を創り出しています。
新しい学びってなんだ?というと、以下のように感じました。
探求型であること
答えはないものを一緒に考える
自分のくらしや生活につながっていること
自分たちの問題であること
自分で選んで決めること
やらせれるのではなく、やりたいとなっていること
具体的には、こんなことをゼミ形式で進めているとのこと。
地元の食材の商品化を目指していたり、
部活を徹底的に科学するチームがあったり、
(どうやったら強くなるかなど)
などなど。
こういった学びを強力にサポートする体制がありました。
資金面、島ぐるみのバックアップ、優秀なコーディネーター…
アースレンジャーなどの僕らのプログラムでも、
・探求型であること
・自分のくらしや生活につながっていること
・自分で選んで決めること
は、どんどん取り入れていこうと思っています。
まとめ
森のようちえんの事例、教育の魅力化で成功している事例を肌で感じて、
「学びってなにか」について改めて考える機会となりました。
あとは、どちらも事例も周りをうまく巻き込んでいる…
保護者のみなさんと子どもたちを一緒に育てる仲間としてプログラムを進めることが、
実は一番大事なことだと感じています。
福岡校マネージャー:野田隆太(れお)