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レポート

スタッフ遊びレポート|韓国500kmチャリ旅

福岡校スタッフ野田れおです。

学生スタッフのゆぐ・こーだいと共に、韓国プサンからソウルへ自転車で旅に出かけました。

 

なぜ韓国チャリ旅?

実は数年前に、同じく釜山からソウルへ向けてヒッチハイクで旅を企てたことがあるんです。

その時は、全然ヒッチハイクがつかまらず、ズルをして途中から電車に乗りました。笑

いつかリベンジを…。と心の隅に置いておいた韓国。

そしてできれば次は、他力に頼る旅ではなく、自力で進む系で行きたい。
ということで、自転車になりました!

 

あれ?進んでない初日

 

アースレンジャーの翌日月曜、朝イチで荷物満載の自転車で家を飛び出し博多港へ!

高速船(ビートル)でプサンに向かいます。

 

昼ごろプサン上陸。

14:30 出発!

17:15 雨が降ってきました。

信号が多くてなかなか進んでいない感じがします。

道もなんだかよくわからないけど、とりあえずこっちだろうという方向へ。

 

と、進んできたので、全然進んでいないことに愕然。

これはやばい。

 

18:30
とりあえずプサンの市街地は抜け、ひと峠越えた感じはします。
ここで雨が強くなったのでマクドナルドへ逃げ込みます。

さあ、今夜の宿はどうしよう。

 

2日目の攻勢!

 

初日は25kmくらいしか進んでいなかったことが判明。

金曜の夜にはソウルにいたい!(ちょっといいホテル予約してる…)

5日で500kmなので、1日100km計算だったので、さっそく誤算。

ソウルなんで夢のまた夢なのかもしれない…

 

もともと負けず嫌いなゆぐ。
ちょっと負けず嫌いな僕(れお)。
ラガーマンのバリバリ体育会系のこーだい。

朝から飛ばします!

予定よりも早い時間に、ウルサンまで到達!こりゃいける!
その勢いで、さらに北上。

昼頃にはこの日の80km地点まで到達。

 

こーだい離脱?!

 

ぼくとゆぐは、まだまだ余裕なのですが、こーだいの様子がおかしい。
上り坂になるとかなりキツそうで遅れている。

この現象、実は午前中からちょっとずつ現れていたのだが、
我慢強いこーだいは何も言わずに食らいついてる感じ。

 

ゆぐ→福岡から鹿児島 チャリ旅経験あり
れお→下関から京都、ほか長距離チャリ旅経験あり
こーだい→ふだんから自転車乗らない

 

自転車の良し悪しもさることながら、こーだいの遅れが目立ってきました。
ついに、100km地点。午後2時。

こーだいがかなりしんどそうなので、昼休憩を取ることに。

両方の太腿が同時に攣るこーだい。

今後の行程やこーだいのチャレンジ続行も含めて心配されましたが、

「こーだいのチャリ、サドル低くね?」

初歩的なミスを発見し、こーだい復活。

この日は、150km、大邱という都市まで到達。

 

 

おそろしき4号線

3日目、この日も朝から出発!

ここからは4号線をひたすら西へ。
大邱から次の都市テジョンまで約150kmは山が続きます。

朝6:30からひたすら漕ぎ続け、夕方18:00。
すでに100kほど漕いでいますが、なんせアップダウンが多い。

 

加えてゆぐの後輪がすでに3回もパンク。

気温もぐっと下がってきました。

18:00の時点で、目標としていたテジョンまではあと50km。
さすがに今から50km先は厳しい。

ここで野宿をするか、せめてあと30km進んでおくか…。

 

 

結局、ここで野宿するにはこの街は寒すぎるしさみしすぎる!ということであと20km進むことに。

20:00ごろ、4度目のゆぐのパンクを乗り越えて、30km先のオクチョンという小さな街へ到着。

テキトーに入ったお店がサムゲッタンのお店で大喜びしたのち、
郊外にテントを張って寝ました。

 

 

おいおいサイクリングロードいいやん!

4日目。オクチョンからスタート。
朝起きると、テントが凍っていました。気温は-3℃。

 

20km先のテジョンまで出てしまえば、山々の道が終わるはず!

 

この3日間で、ぼくらは韓国の強い地図アプリをゲット。
テジョンからはアプリの指示通りに自転車道へ。

この自転車道が快適すぎる!

 

夕方。

あと30kmほど進むつもりの地点で、こーだいの後輪がこの日2度目のパンク。

悪いことに、予備のチューブもパンク修理部品もすでに切らしています…。

やばい。

応急処置で、サイズ違いのチューブを無理やりはめて出発。
どうにか10km先の街まで…。

 

街にたどり着き、自転車屋さんを探します。むちゃくちゃ親切な人が教えてくれた店が、すでに閉まっていて(コーヒーもらってのんびりしてる場合じゃなかった…と少し後悔し、)

諦めてこの日はこの街で泊まることに。

 

 

最終日

迎えた最終日。
4日間走り続けて、すでに太ももはパンパン。

それでも最終日と思うと気持ちも軽い!

気持ちよくスタートした5分後、こーだいの後輪がパンク。
恐れていた事態が…

この時点で、僕らは自転車屋さんが開くまで足止め決定です。

居ても立っても居られない。

 

10:00 気を取り直して出発です!

目指すは110km先のソウル!

こーだいの自転車も太もももすっかり快調!

 

 

この日も途中からサイクリングロードを発見。
最高です。

日が暮れる少し前、大きな川の向こうにソウルの街並みが!

 

18:30 無事に532kmを走破!
スタート前から取っておいたちょっとだけいいホテルがゴールです。

 

#遊びが学び

かなりおもしろい5日間でした。

やばい、どうする?うーん、こうしよう。の連続。

少なくても僕は、こういうピンチ経験と、普通はやらないことをやったことが自信につながっています。
韓国を自転車で縦断したことないやろ?おれはあるよ、って。苦笑

 

ひたすら続く上り坂では、

「もうだめだ、止めよう…」というネガティブな心をどうコントロールし、前を向き続けられるかが試されているようでした。

 

ちょっとだけ心配してた日韓関係の悪化している現状も、ぼくらの出会った方々はみんないい人で、いい意味でお節介で親切。

けど食堂で一緒だったおばあちゃんが「君が代うたえるよ」って日本語で教えてくれたのには驚きと同時に複雑な気持ちになりました。

支配された歴史は、まだ過去のことではないんだなぁと。

 

 

学び多き5日間でした!
(少なくても、パソコン作業している普段の5日間よりも!)

 

 

帰りの飛行機で読んだこの一節がすっと腑に落ちました。

 

「楽しくないことはしてはいけない!」

自分と人の人生をすばらしいものにしたいいうエネルギーだけを燃焼していれば、どんなにきつい仕事のなかにも楽しさを感じられる。 逆に、義務や責務、恐れ、罪悪感、恥の意識にかられて何かをする場合、本来楽しいはずの活動もよろこみが失われ、やりたくなくなってしまう。

『NVC Nonviolent Communication 人と人との関係にいのちを吹き込む法』マーシャル・B・ローゼンバーグ著

 

 

この経験がどう活きるのか?!

そんなことは正直わかりませんが、「遊びが学び」というより、遊びこそ学びだと思っています。

ワクワクしてドキドキしてやってみた時に、いろんなことに気づいて学び取っていく、そんな場を提供したい者としてまずは自分が遊びの実践を続けていくことだと感じました。

 

 

 

福岡校マネージャー 野田隆太(れお)

1987.7.7 愛知県 生まれ
2011.3- 立命館大学 卒業
2011.4- 一般財団法人PENS(現 関西校)
2015.4- 福岡校 担当

小学教諭免許・中学高校教諭免許
WFA:ウィルダネスファーストエイド
MFAチャイルドケア+:メディックファーストエイド
消防 応急手当普及員

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