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「自由に遊んでいい」の裏側にある、譲れないこだわりの話

今回は、スタッフと雑談していたときに出てきた「自由に遊ばせるって、実はどういうことなんだろう」という話を、そのまま記事にしてみました。

「自由に遊べるキャンプです」と説明すると、たまに誤解されることがあります。何でも好き勝手にしていい、ノールール、放任主義……そんなイメージを持たれることも。

でも、実際は違います。むしろ逆かもしれません。

youtubeのスタッフ対談で見る

① 「他との違いは何ですか?」と聞かれると…

大手の塾さんも、スポーツクラブさんも、最近は夏にキャンプをやったり、外遊びのプログラムを組んだり、イングリッシュキャンプのような新しい取り組みを始めていたりします。

正直、言っていることはみんな似ています。「子どもたちが主役」「体験こそが大事」——どこも大切にしている言葉です。他との違いを聞かれても、うまく言葉にならないことが多いです。

でも、それでいいとも思っています。

そもそも、自然体験ができる場所の選択肢が増えること自体は、いいことです。まだまだ少ないと感じているので、増えた方がいい。自然の中での体験を大事にする動きが世の中に広がっているなら、それは素直に嬉しいことです。

ただ、競争が激しくなればなるほど、値段も上がっていきます。そうなると、参加したくてもできない子が増えていくだけになってしまう。そこは少し心配しているところです。

② 本当に気になっているのは、他団体との比較よりも

では、何が一番の課題だと感じているか。

学校の宿泊行事、いわゆる林間学校のような自然体験の機会が、コロナ以降どんどん縮小していることです。正直、これが一番気がかりです。

学校は、唯一「無料」で、すべての子どもに自然体験を届けられる場でした。お金の壁がないところに大きな価値があった。それが縮小しているというのは、団体同士の違いがどうこうという話より、ずっと大事な問題だと感じています。

とはいえ、先生方は野外活動の安全管理のプロではありません。「子どもたちと一緒に自然の中へ行ってきてください」と言われても、責任を持ってやりきるのは簡単なことではないはずです。だからこそ、私たちのような外部の団体が、その部分を専門的に担う意味があると思っています。

③ 「自由にしていい」は「何をしてもいい」ではない

さて、話を冒頭の「自由に遊ぶ」ということに戻します。
ここが、一番伝わりにくいところかもしれません。

自由にさせているように見える瞬間も、危ないと判断したら、迷わず「それはやめておこう」と止めます。自由だから何をしてもいい、というわけではないんです。

大事にしているのは、その自由の「幅」をどうコントロールするか、というノウハウとスキルの方です。

このタイミングで、この人数で、この気候で、この雰囲気で、こういう発言が子どもたちから出ているなら——このくらいの自由度にしよう。そういう判断は、正直マニュアルにしづらいものです。でも、確実に積み重ねてきたものがあります。毎日それだけをやっているからこそ、この一点においては、自信を持ってお伝えできます。

④ 大事にしていることは、この2つ

言葉にするなら、こうです。

  • 安全を守りながら、自由の幅を広げていくこと
  • 「自由にする」ことへのこだわりを、簡単に手放さないこと

これが、子どもが育つ場をつくるということだと考えています。

子どもの内側から湧いてくるワクワクや疑問、「これやってみたらどうなるんだろう」という気持ちが生まれた、まさにそのタイミングで動ける場をつくる。答えのイメージはすでにあります。あとは、それをどうやって現場でつくり続けるか。ここが一番難しくて、一番大事なところだと思っています。

⑤ だからか?集合写真を(ほとんど)撮りません。

象徴的な話をひとつ。私たちは、集合写真を撮ることが少ないです。

子どもたちから、集合写真撮ろうぜ!の時しか撮りません。
例えば、秘密基地が完成して、一緒に作ったこの仲間で!といった感じの時。
それ以外は、ほぼ撮る機会がないです。

子どもの団体の行事、集合写真多くないですか?苦笑
みんなを並ばせて、笑わせて、フラッグを持たせて……という撮影の時間、現場では地味に長いんです。その時間、正直「もったいないな」とずっと感じています。
子どもたちも、待たされて、作り物の笑顔を強要?されて。笑

僕らの活動で、集合写真がほぼないのは、それが子どもたちのための時間ではないからです。写真を見たいのは、たぶん保護者の方の方が大きい。その気持ちはとてもよくわかりますが…

限られた時間の中で優先したいのは、子どもたちが「やってみたい」と思った瞬間に動ける時間の方だと考えています。

まとめ

「自由に遊ばせる」というのは、何もしないことではありません。

安全管理、環境づくり、その場その場でのスタッフの判断——見えないところに、たくさんの工夫を積み重ねています。

他の団体との違いを一言で説明するのは、正直難しいです。それでも、「安全を守りながら自由を広げること」と「自由へのこだわりを手放さないこと」だけは、これからも大切にしていきたいと思っています。

FREE CAMP代表:野田 れお

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